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密会 / 安部公房

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『密会』
安部公房著
新潮文庫
昭和58/5/25 初版第1刷発行
平成25/1/15 28刷発行

東京府生まれ、満洲で少年期を過ごした著者。戦後の復興期にさまざまな芸術運動に積極的に参加し、三島由紀夫らとともに第二次戦後派の作家とされていました。作品は海外でも高く評価され、世界30数か国で翻訳出版されています。また、晩年はノーベル文学賞の有力候補とも言われていました。
本作品は、出自が試験管の秘書や溶骨症の少女、〈仮面女〉など奇怪な人物とのかかわりに困惑する男の姿を通じて、巨大な病院の迷路に息づく絶望的な愛と快楽の光景を描き、野心的構成で出口のない現代人の地獄を浮き彫りにしていく小説です。

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